あらすじ
シリアス度:★★★★☆
バイトが長続きしないハルヒコは金欠状態。
高給への興味本位で見ていたウリ専の店の前で偶然出会ったアキヤマに、なりゆきでウリ専デートサービスの従業員だと偽ってしまう。
金を巻き上げるためにエッチもせず、上手くアキヤマを騙し始めたハルヒコだが、アキヤマのあまりに純粋な対応に気持ちが変化していくが……!?
カップリング
攻 | ノンケ、クズ、ほだされ、年下 |
受 | おじさん、健気 |
◆個人的萌えポイント
構図が好き!
アキヤマさんにキュンするハルヒコ
2回目ホテルシーン
CALL:ネタバレ感想
あらすじを読んで興味なしと思った方でも、ストーリー重視の方にはオススメしたいです!
ノンケが金欲しさにオジサン騙すけどほだされてくだけの漫画ではないと思っています!
22歳フリーターのハルヒコ。攻めのハルヒコ視点がメインのお話です。
ノー〇フェイスのマウンテンパーカー!
全体的に渋谷の?若者感??ストリート系でかっこいいです。
東京にいる金欠の若者がおじさんと出会って色々あり…。その時その状況のその人の考え方があって、それが相手とハマる時もあればハマらない時もあって、そして諸行無常を感じる作品でした…(???)
友達と店の前でタバコを吸いながら金が欲しいーと話す金欠のハルヒコ。
喫煙所が減ってきている今、吸えるところを見つけて集まってタバコを吸いながら話してるのめっちゃリアル…。
ゲイ向けのパパ活してみればという冗談話に絶対やらないと思っていたハルヒコですが、金欲しさにデート店の前で立ち止まっているところアキヤマさんに声を掛けられたのがこの2人の出会いでした。
ここのハルヒコの迫真のハァ!?と何も知らないアキヤマさんのえってコマ笑っちゃいましたw
気の弱そうなアキヤマさんを見て、ハルヒコは店の人間と嘘をつきデートをすることに。アキヤマさんがハルヒコのラフな相槌に少し楽になったのか今まで誰にも話せなかった事を話すシーンが良いですね!しかし騙されているアキヤマさんが不憫…。ハルヒコも探り探りそれっぽい事を言いますが、本人の思う通り設定ガバで見てる方がドキドキしますw
帰り際大金をもらったハルヒコは一瞬引きますがすぐに自信を持ち、お金の使い道に心躍らせ次の約束を取りつけるのでした。
ここからハルヒコのパパ活が始まります。
一緒にケーキバイキングへ行きアキヤマさんのやりたかったことを一緒にこなすハルヒコ。自分の服が欲しいがために服屋へ行き服を買ってもらうハルヒコ。一緒に街ブラしたり映画館に行ったり。
少し手が触れただけでアキヤマさんの意識が自分に向くことが楽しくなるハルヒコ。
別れ際にアキヤマさんも楽しかったとお金を渡してくれるのですが、ハルヒコはアキヤマさんへのおねだりや扱いが雑!笑
アキヤマさんが優しいから成り立ってようなものというレベルで雑wそして自分で上手くやってると思ってそうな辺りハルヒコの傲慢さが出てていいです(◜ᴗ◝ )
さすがに貢がれた額が多いためハルヒコはデートのその先の事も考えるように。ちょっとだけなら…どこまでできるか…など考え始めます。アキヤマさんに毒が一切ないからというのは勿論なのですが、この時点でハルヒコは騙したこととお金をもらっていることの代償としての考えなのかなと。ただ時折アキヤマさんに可愛いと思ってしまうハルヒコもいるのでした。
しかしハルヒコのアキヤマさんへの怒涛のキュンが止まらない!笑
確かにアキヤマさんは可愛いですよ!おじさんかわいいです!だけどアキヤマさんのことは冴えないおじさんだと思っているハルヒコは、アキヤマさんにキュンする度に金のせいでそう見えるだけと自分に言い聞かせないといけないのでした。
歩いている途中、自転車から庇うためにアキヤマさんはハルヒコの肩に手を回すのですが、それにハルヒコが露骨な反応をしてしまいアキヤマさんはしゅんとしてしまいます。その日アキヤマさんからの連絡が来ず不安になるハルヒコ。アキヤマさんへの気持ちとか行動に対してとにかく正当化しようとする必死な姿がたまらん(◜ᴗ◝ )そして金目当ての内容を送っちゃう相変わらずの雑さ!普通だったら切られてるレベルの下心見え見えLINEですw
アキヤマさんから返信が来ると媚びて金もらうのも大変だな〜って思っちゃうあたり、ちょっとズレてる感じがハルヒコぽくていいw
また連絡するねと言われて数週間。一切音沙汰のないアキヤマさんにイライラするハルヒコ。そしてインスタでアキヤマさんが海外に行っていることを知って、どこの誰と行ってるんだと更にイライラ。しまいにはまあ稼げたしいいか…と切られてもいいようじ防御線を張るハルヒコ。
完全にアキヤマさんのことが気になっていて可愛い(◜ᴗ◝ )まだそこまで深い関係じゃないから、ちょっと寂しいけど切れても別にいいかと思うところがリアル…。
久しぶりのアキヤマさんからの連絡に飛びつくハルヒコは、今まで連絡が来なくて気にしていたことを隠すように素っ気ない返事をします。
わざと冷たい態度を取り連絡しなかったことを後悔させてやる!思うハルヒコ。どこの性悪女だ。笑
しかしアキヤマさんはなにも気にしていない様子。何なら人からコンタクトをすすめられたと、メガネからコンタクトへ変わっていることにモヤモヤするハルヒコ。
俺の選んだ服も来てない!生意気!っていうハルヒコの思考がヤバい(´ `)完全にハルヒコが傲慢なんですが、気弱な36歳のおじさんを相手してる22歳の若者と思うとリアルだなと…。
自分の知らないところで楽しそうにしている?アキヤマさんが気に食わない様子。こんなに若い俺といれることを有難いと思え!俺に抱かれたいくせに!とまで思っているハルヒコは、全くガッツがないアキヤマさんに痺れを切らし自らホテルへ。
このホテルのシーンは愛ゼロで辛いです…。アキヤマさんが不憫すぎる。ハルヒコの愛のない言葉責め…。何も知らない素人からやられるのアキヤマさんめっちゃ怖かっただろうな(;▽;)
泣いちゃうアキヤマさんつらい…。
終わったあとシャワー浴びてある間アキヤマさんは何考えてたんだろう。どうやって気持ち切り替えてたんだろう…。ハルヒコは大人になってこの時のアキヤマさんの気持ち考えたりするのかな…。
事後、泣いたアキヤマさんを思い返し、さすがに酷いことをしたと冷静になるハルヒコ。次はないなと思っていた矢先、アキヤマさんからまた会って欲しいと言われ、次からはもっと優しくしようと思うのでした。
ビジネスだから優しくしよう、楽しく仕事した方がいいんだからとパパ活に対して意識を高く持ち始めるハルヒコ。笑
アキヤマさんの反応がいちいち可愛いので楽しくなっちゃうハルヒコ(◜ᴗ◝ )2回目のホテルをすんなり受け入れるアキヤマさんに、自分は掘る才能があるのかもと思ってしまう辺り根拠のない自信を持ってるところが若くていい。
自分に仕事だからと言い聞かせ暗いから、オプションだから、サービスだから、とどんどんハマっていくハルヒコは結局最後までやってしまいます。
こうなるとアキヤマさんの見え方が変わってくるんですね(◜ᴗ◝ )長期的に関係が続いた方がいいし〜だから半額でいいと言うハルヒコに、毎日会いたいというアキヤマさん。
その時の表情を見て完全に惚れられてると自負するハルヒコはアキヤマさんといる時間が楽しくなってきます。白髪さえ愛おしくなるまでに…。
告白すら雑なハルヒコから自分も好きだと伝えられますが浮かない表情のアキヤマさん。
もうお金はいらないと受け取らないハルヒコに最後だからと食い下がるアキヤマさんですが、最後だからケジメとしてとハルヒコは受け取りませんでした。ここアキヤマさんの「最後」が不穏なんですよね…。
ハルヒコが次会う時までオナ禁な!なんて言うあたり若くてめちゃくちゃ可愛いw
その後もサービスショットをLINEで送るハルヒコ。若〜可愛い〜こうやってこういう画像が流出するんだろうなあ笑
送られてきたサービスショットを見て思わず笑っちゃうアキヤマさんw笑われてるハルヒコ可愛い…そんなことは露知らず、ち〇こ握ってる写真まで準備するハルヒコ。笑
マッチョになろうかなとか髭はやそうかなとか付き合い始めて頑張ろうとする感じがハルヒコの可愛いところですね〜浅はかな感じもありw
友達とオール明けに見た朝焼けの写真を送っちゃうのとか分かりやすくてほんと可愛い〜。
早朝のLINEが既読になりハルヒコは嬉しくなって電話をするのですが、この電話でアキヤマさんの事実を知ることに…。
状況は一気に変わりそこから半年後、連絡を絶っていた2人でしたが、アキヤマさんから連絡を入れ久しぶりの再会を果たします。
アキヤマさんはハルヒコの気持ちを裏切ったことを謝りますが期待していた言葉と違うことを言われ、改めてショックを受けるハルヒコ。
自分もまだハル君のことが好きだよとアキヤマさんは言いますが、俺のために生きるとか言えないわけ?とアキヤマさんをハルヒコは詰めます。煮え切らない態度のアキヤマさんに、今まで買ってもらったものを売って作ったお金を渡しハルヒコは去っていくのでした。
ハルヒコの決断〜…。アキヤマさんを詰めるハルヒコの気持ちもわからなくはない…。そりゃそこまで言ってくれないと不安だし、あの時の自信を持ってたらそこまで言ってくれて当たり前と思うかもしれない。でも未遂明けのアキヤマさんにその詰め方はやっぱり少し残酷でハルヒコの若さを感じる。立場も年齢も違うから仕方の無いすれ違いなんだろうけど、苦しいシーンです。でもそんなこと渋谷の一角で起こったただの小さな出来事というような引きの絵が好きです。人が死んだって誰かが別れたって、世界は動き続ける…。
更に5年後。就職してプログラマーとして働くハルヒコは合コンにも行けないくらいアキヤマさんのことがトラウマに…( ˘ω˘ ) エナジードリンクを持ってて社畜そう。
その日アキヤマさんからの5年ぶりの連絡で会うことに。
ハルヒコがアキヤマさんと最初に会ったのが22歳で、5年後だから27歳くらい?
歳をとって働き出して、あの頃のアキヤマさんの気持ちが少しわかったというハルヒコ。ここのシーン大好きです。ハルヒコ、大人になったな(;▽;)
忘れられると思ったけど忘れることが出来なくて、会って口説こうと思ってたと言うアキヤマさん。アキヤマさんはアキヤマさんでかなり気持ちに余裕ができ、健康的なかんじです。
ニヤッと笑うハルヒコは、今は彼氏がいて〜とあの時のようにアキヤマさんをからかうような冗談を言うのですが、あの頃と比べて嫌味ったらしくなく、サラッとした冗談に聞こえるから不思議。ハルヒコの成長を感じる。
とにかく最後はハルヒコの成長を感じる!それはポジティブな成長なのかネガティブな成長なのかはわからないけど、大人になるってこういうことなのかなという感じ。
書き下ろしはその日の夜のお話。書き下ろしまで読んで終われるのが単行本の最高にいいところですね。書き下ろし漫画めちゃくちゃよかったです。
やっぱり明るい気持ちにはなれないけど、アキヤマさんの傷を見て涙を流すハルヒコが可愛かった。そりゃショックだよね…。生きててよかったという言葉がグッときます。ちょっと泣いた…。
電子限定描きおろしでは相変わらずなハルヒコとアキヤマさんが見れて笑いましたw
しかし冒頭で、金稼ぎのためにウリ専やってた友達がハマってそっちにいっちゃったってwホラーじゃねえか!
という話がハルヒコの現実になるわけですが。笑
アキヤマさんの事情を共有してしまったところが、ただハマっただけじゃないから更にホラーみがありますね…。
好きなシーン
高卒ニート底辺ハルヒコ
ハルヒコが高卒フリーターで今はニート。実家のツテもない底辺だと笑ってアキヤマさんに説明するシーン。数年後のハルヒコを思うと…。若いな…。
これを聞いたアキヤマさんは謝るのですが、全部読んだ今、ここに年齢差と環境の違いを感じる…!22のハルヒコはそんな状態でも深く考える時期ではなく、笑い話として話しますが、アキヤマさんの年齢や環境だと笑い話として受け取れない状況なんですよね。のちにハルヒコがこの時のアキヤマさんに少しだけ近付くのでその伏線かなと思ってます。
2回目のホテルのシーン
アキヤマさんから指を触られてきゅーーーんってするハルヒコ好きですwはーーーー!?てめーーーって勢いが若いwずっとオッサンのくせにオッサンのくせにと呪文のように頭で唱えるハルヒコ(◜ᴗ◝ )
アキヤマさんはどう思ってたんだろう。入れてみたくないの?というハルヒコにアキヤマさんは、ハルヒコのことがわかってて許したのかなとも考えたのですがどうなんだろう。
入れていい?じゃなくて入れてみたくないの?って聞くところがほんとズルいですよねーーあくまで主導権はハルヒコ…。
全編(特に前半)通してアキヤマさん
アキヤマさんのモノローグがないのでアキヤマさんの気持ちが分かりにくいのに時折見せるアキヤマさんの諦めているような表情が読んでいてずっと不穏を感じさせ安心できないんですよね。そこが面白い。
初めは金持ちだと思ってましたけど、どうやら様子がおかしい。結局はアキヤマさんもハルヒコを騙していたことになるのですが、事実を知ってから遡ると結構しんどいです。
付き合う?ってなった時ですら、自分の意思を曲げなかった(最後は電話しちゃったけど)アキヤマさんよっぽどだったんだろうなと。
大切な人がいなくなろうと、誰に何が起きようと地球は回るわけですから、それをしんどいと思ってしまった時は辛いですよね…。でやっぱり読み返してみて1回めのホテルのシーンはほんと辛い…。
アキヤマさんの事情のシーン
ここ全部いい。明け方なのがまたなんかいい。
いいけどしんどいんですけどね…。
というか後半のシーン全部好きなのですが、、。
叔母さんの家でいつまでいるのかしらという雰囲気をビンビンに感じるところもいい。
犬の名前は何だったんだろう…笑 思わず調べちゃいましたw
5年後再会シーン
田舎のみかん畑で遠くを見てるアキヤマさんのシーンが特に好きで!
心の病気で田舎でゆっくり過ごしてる感…ここのシーンがなんだかすごく好きです。
自分の中でさだ//まさしの風に//立つライオンが頭に流れた笑
まとめ
全部読んで、あくまでもアキヤマさんの人生の物語で主人公はアキヤマさん。その人生に関わった多くの人の中の一人、ハルヒコの視点のお話だなと思いました。
最後のハルヒコを見て、あの時の酷いハルヒコは若かったんだな〜と改めて思いました(´ ` )アキヤマさんのあの事件でハルヒコのモラトリアムが終わったのかなと…。
ただあの時のハルヒコじゃないとアキヤマさんとこうはならなかったのかなと。巡り合わせですね〜ちゃんと再会できて良かったです、、。
トラウマ込みで一生離れられない関係になりそうな気もするので純愛!キラキラエンド!っていう感じでもないのですが…。
BがLはしてますが、生きることへの漠然とした不安とか、誰にでもあるであろう人生の話だなと…。
私は朝田先生の絵柄、線の感じが大好きで、ストーリーコマ割り絵柄の雰囲気込みで、ミニシアター系の邦画を見ているような作品だなと思いました。
なんならBL読まなくてもミニシアター映画好きな方に読んでみてほしい…!
ストーリー重視の方に特にオススメです!
ちなみに朝田先生が表紙案をツイートされていました!
紙がまだ発売されていないので裏表紙を見ることができないのですが…。CALLというタイトルが響きますね…。お互い呼び合っているのがまた、ただの好き合っている関係じゃない感じがして深い…。
そういえばcallの方の表紙ラフ B案になりました pic.twitter.com/AgQPg7MXfO
— 朝田ねむい (@asadanemui) August 5, 2021
Twitterで萌え発散中
CALLの朝焼けのシーン大好き!!事が動き出すシーンで気持ちのいいシーンではないけどそのコントラストがエモい
— hibino (@_karaage_neko) October 1, 2021
ハルヒコたちは絶対通勤電車と逆のスカスカの電車乗って帰るじゃん〜
でも数年後ちゃんとその通勤電車に乗る側(電車通勤か知らないけどw)になってるのが更にいい— hibino (@_karaage_neko) October 1, 2021
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