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丸木戸マキ【プレイバック 續・ポルノグラファー】|

丸木戸マキ

プレイバック 續・ポルノグラファー:あらすじ

こじらせ作家&純情大学生、――ふたたび!官能小説の「口述代筆」。奇妙な出逢いをへて恋人になった、嘘つきポルノ作家と大学生。木島が田舎へ里帰りしてからも、文通で遠距離恋愛を続けていた二人だったが就職したての久住とすれ違い、気まずい空気に…。そんな折、奇しくも再び腕を負傷した木島はかつてを思い出すように、地元で知り合った青年・静雄にペンを握らせる。そこへ久住がやってきてしまい………。「欲望のままに 真っ白な双丘を 揉みしだきーー」「……何やってんですか、先生」作家・木島理生の人生と愛をめぐる、感動のラストストーリー!

全200p(表紙、本編、描き下ろし1p)

カップリング

健気、年下
こじらせ、年上、黒髪、眼鏡、作家
◆個人的萌えポイント
・アケミ親子や実家の家族に怒られたり呆れられる先生がいい!
・下の名前で呼ぶの照れて呼べなかった先生可愛い。そしてここぞという時に呼ぶのが先生の気持ちのデカさを現してるみたいでよい
・カバー下の手紙は必見!!!!!!

ネタバレ感想

2021年読んでよかった漫画にも挙げたポルノグラファーですが、続編があると気付かず…。学生時代の話だけかと思っていたので久住くんとの話なら元気に読める!!と購入!そしてやっぱり面白い!
笑えるしこの二人の関係とてもいい〜。

シリーズは3作品あります。読む順番は

  • ポルノグラファー
  • インディゴの気分
  • プレイバック 續・ポルノグラファー

になります。そして今回は上二作をすっ飛ばして最後のプレイバックの感想になります。ごめんなさい!

話はポルノグラファー最後に入っていたエピローグからの続きで、東京で働き始めた久住くんと田舎で物書きをする先生が変わらず文通でやり取りしている中、先生が久住くんへ宛てた手紙から始まります。
いい感じじゃん!と思ったのもつかの間。ビリッと手紙を破る先生はラブホで一人一服中…\(^o^)/
この始まり方がオシャレ〜。好き…!バンと1ページ、破った手紙が舞う中タバコ蒸してる先生は絵になります。

久住くんとは度々会っているけど、最後に気まずい別れ方をしたせいで1ヶ月くらい連絡を取っていない状態。久住くんが仕事の付き合いでいかがわしいお店に行ったことがバレてしまい、先生がいや〜な感じでチクチクと責めて一悶着したからです。
前作の通り久住くんは年下ながらも先生より清い大人で、真っ直ぐで眩しいくらいの存在なのですが、それが刺さらないほど先生が入り組んでいて…。笑
刺さってはいるけど先生が素直になれないので…。
その二人の関係性がいいんですけどね!
そして自分から出てくる言葉にあとで一人で後悔して、それでも久住くんには伝えられない不器用な先生が愛おしい…。

先生にはそういうちょっと困ったところが多々あって、ラブホで一人しっぽりしているのも、家族と姪っ子の七五三の写真撮影に行く約束を直前で無断ですっぽかして家出したことが理由。
ここの描写はわからなくもないなんとも言えない感情がちょっと辛かった…。
家族を作った妹、和やかな雰囲気、そこにうまく入れない自分…。
ポルノグラファーで城戸がまっとうな家庭人となったことに孤独を感じたという描写がありますが、それがここの感情に近いのかなと。
直前で約束をすっぽかしラブホへ逃げる自分のことを頭がおかしいんだろうなと他人事のように思っているところが、更に自分がまっとうじゃないという気持ちに繋がっている気がします。
先生は困った人でどうしようもない人だけど、物書きの先生だし創作者で、そういうところが可哀想で可愛くて面白くて人間的で魅力的に思えてしまう( ˘ω˘ )

そしてそして
今回も不慮の事故にあい今度は利き手の左腕を捻挫と打撲で使えなくしてしまう先生\(^o^)/
事故のお相手はスナックのママをやっている春子さん。この春子ママがまた良いキャラ!(と思っていたら同作者の別作品の登場人物なんですね!)
先生はまた、春子さんとその息子静雄にありもしない事をぺらぺらと話しうまく二人の家へ転がり込みます。
本当にどこかおかしいんじゃないかなってくらい先生は簡単に嘘をつく。笑

しかもまた久住くんの時のように、静雄に小説を書かせます。ただ今回はおそらく本当に新作のための執筆…?久住くんの時は一度出した本を書かせるという本当に無意味な事やらせてましたからね(´-`)
しかし本当に書かなきゃいけないにしろ他の人にもそういう風に書かせるんだと思うと若干ショックでした(´`)

そこへ家出した先生を探しにわざわざ田舎まで来た久住くんが…!先生が静雄に小説を書かせているのを見て、その行為は二人の大切な思い出だと思っていたと久住くんもショックを受けます。
わかるよ久住くん…(;▽;)
口論になりますが春子さんがいい感じに収めて二人の時間を作ってくれます。そこでようやく先生の本音が聞けるのですが、これまた年の差あるあるなんですかね…。
久住くんが文通じゃなくてスマホでも連絡を取り合おうと提案するのですが、先生は浮かない顔。自分に自信がないのでどうして久住くんが自分と連絡をとって、一緒にいたいのかがわからないと。
スマホで連絡を取るのが当たり前の今の世の中
、そこの壁さえ簡単に越えられないこのカップルよ…。
しかし先生のこの感じ、しょうもない嘘をついたり友人や親類の門出に孤独を感じたり逃げ出したり…きっと自己肯定感の低さが原因なんだろうな(´`)
先生のそんな面を「自分に信頼がない」と受け取る久住くん…。怒るわけでもなく諭すわけでもなく、まるで自分の力不足というように受け止めるところがたまらん。

大人になると臆病になってしまうのか…。そりゃ大卒1年目の子に比べれば場数は踏んできているだろうからその分慎重になってしまうのかもしれない。それに先生はスランプで小説を書けなかった時期があるので、もし久住くんと距離を縮めて失敗してしまって、また最初から一人でやり直す事を考えて不安になるのもわかります。やり直すにはパワーがいりますからね…。大人になるって大変ですね。
結局話は平行線のまま、続く沈黙を破ったのは二階からの物音と春子さんを呼ぶ静雄の声でした。

春子さんは入院することになりますが、静雄が気を利かせて久住くんと先生を家に帰らせようとします。そのこともあり、久住くんは先生と二人きりになったタイミングでお見舞いに行ったら一度帰って二人で出かけたいと誘います。
対して先生は静雄を一人にしておくのは酷だと断るのですが、その断り方にまた先生の性格が出ていて…( ˘ω˘ )
久住くんがどれだけ休みを取るのが大変だったか話しますが(広告代理店でありそうな新人の苦労に久住くんの成長を感じました(;▽;))それについても先生は冷たい態度。遂にはブチ切れる久住くん(´-`)
それを見てようやく久住くんの気持ちに気付く先生…。

先生の言い分もわかるし久住くんの言い分もわかるのですが、やっぱり先生のものの言い方に問題あり!笑
喧嘩シーンも割とギャグテイストなので笑えるのですが、これがシリアスに描かれていたら結構辛いかもしれない…。笑
とにかく先生は優しくないのです。自分に自信がないと言いつつ久住くんの気持ちを理解しようとしてないのは、そばに居てくれる久住くんに甘えているのかな…。
明日もう一回謝ろうと思い眠りにつく先生ですが、もう一回があると思っていることもそんな感じがします。

翌朝隣で寝ていた久住くんはおらず、東京に戻るというメモ書きだけが残されていました。
先生はついに見切られたかと、追いかけることもせず静雄と春子さんのお見舞いへ。
事の顛末を聞いた春子さんから有難い説法を受けた先生はその足で東京へ向かうのでした。
うじうじ自分のせいだ〜と言う先生を一蹴りする春子ママは本当にいいキャラで、かっこいい大人なのです。

東京へ向かう電車の中で先生は留守電に自分の気持ちを久住くんへ伝えます。ようやく素直になれて上手くいくかと思いきや…。
ここでまさかの物理的なすれ違い\(^o^)/久住くんからまだ先生の実家にいると折り返しが。
久住くんの後ろで東京に行った先生を爆笑する先生の妹w(そしてそれを見て引く旦那さんw)兄妹ながら先生と全然違うところが本当に面白いですw
そして先生と実家の人と久住くんのテンションがみんなバラバラでかなり面白いことになってますw
しかも帰りの電車賃がない先生\(^o^)/間が悪いところが最高(((^-^)))

そこで呼び出されたのが同級生の城戸さんですよ。一家団欒の中呼び出して電車賃をせびる先生(◜ᴗ◝ )このワケありな二人…についてはインディゴの気分を読むべきでしょう。(まだ読んでない人)
城戸さんが、俺もお前と久住くんみたいな関係性になる可能性があったのかなと言うシーンは、城戸さんは無自覚ノンケ!?どういう気持ちでの発言なの!?と読んでて若干困惑しました。笑
未練でもないし、過ぎた過去?久住くんへの小さな嫉妬?何なんだろう…。
似た者同士だからないとキッパリと言う先生もまた…。似てると思ってたからこそ、家庭を持った城戸さんに孤独や寂しさを感じたのでしょう…。
本当にこの2人は色んな感情が絡み合ってそうですね。

城戸さんに借りたお金で無事久住くんと再会・仲直りをして、またもや間の悪い流れがありつつ(笑)実家へ帰ることに。
実家の夕飯のシーンがずっと面白くてw
大人に言わないような注意をされたり東京のお土産がなくてガッカリされたり相続のことサラッと話されたり…しょうもないことで怒られたりガッカリされる先生が面白すぎる(((^-^)))メガネのフレームだけになる描写、気持ちがわからなくて笑っちゃいます(((^-^)))
確かに先生の家族は先生と違ってちゃんとしてそうだし明るいし(笑)、先生は居心地が悪そうではありますが、大事じゃないわけではないというところがザ・家族!でとても良いです(◜ᴗ◝ )

その日の夜は〜〜もう…。
ガッツリじゃないけどめちゃくちゃエロい〜!
久住くんって先生の扱い上手くてたまらん!人の気持ちに寄り添うのがとても上手くて先生はそれにほだされてる気がします。
お互いに愛が溢れていてめちゃくちゃ暖かい(;▽;)大丈夫ですよって言ってくれる久住くんスパダリなのかもしれない。

今回久住くん、学生の頃と比べて社会に揉まれて(?)理不尽なことでも受け入れててでも卑屈になってるわけでもなく、ストレスは凄そうですがめちゃくちゃ大人になっててかっこいいです。
先生はあんな感じだし会社に勤めているわけじゃないし、そういう面で2人ともすれ違うかなと思いましたがこの話を読んで、理解できないことも少しずつ理解していってこれからもいい関係が続くんだろうなと思いました(◜ᴗ◝ )

番外編はより先生が久住くんに心を開いた感じがして嬉しくなりました(((^-^)))
久住くんのあんな人なかなかいないじゃないですかって言うシーンはもう愛!愛愛!!妹の呆れ顔とセットで大好きですw
蒲生田先生の話はこれまたインディゴ読まないと……。
家族に付き合ってる事が知られているとわかった時に先生はすぐタバコを吸いにその場から立ち去るのですが、そういうところ凄く先生ぽい!気まずいことから逃げる先生かわいい…。

そして追伸の方では先生の成長を感じてめちゃくちゃ良かったです(;▽;)そんな嘘もつけるんだ先生(;▽;)しかもハルくん呼び…!!
仕事終わりで疲れて酔っ払ってる久住くんは素直だし可愛すぎる…٩(◜ᴗ◝ )۶

ちなみにこの記事書いてるのが1月16日なので先生の誕生日18日(19日)までもうすぐですね\(^o^)/

好きなシーン

ちょいちょい挟まる笑えるシーン

最初の先生のフリック入力に驚く久住くんのシーンwスマホ上手く使えないから文通してるわけで、先生は必要以上に自分の情報を伝えないし、しょうもない嘘とか敢えて言わないことが多くてそれに毎回ハァ!?ってなる久住くんが可哀想だけど面白くて好きですw
アケミ親子の家に久住くんがきた時も、久住くんはすぐに状況を判断して先生のやりそうなことだと言い当てていて、久住くんは本当に先生のことを理解している。笑
先生に振り回されてる久住くんがよき(◜ᴗ◝ )
それから先生のどよ〜んという効果音が似合うような面白さが度々あってカッコつかないところがとてもいいです。
カバー下の手紙の蟹の話も笑いましたw

城戸さんとの数年ぶりの再会

インディゴをまだ読んでいないので詳しくはわかりませんが、ただならぬ関係の2人…。
城戸さんは先生を重たく感じで逃げ出した…?付き合ってたわけではないにしろ、先生は、仲の良かった唯一の友人が結婚して益々孤独になってしまい筆が止まってしまった??
こう見ると結果悲恋だったのかなと思いインディゴを読む勇気が出ない(((^-^)))
にしても今久住くんと付き合ってるからといってここでそれを告白する城戸さんもちょっとずるいのでは!?そんなことないのかな…。
元々人を責めたりする人ではないけれど、ここの先生は少し大人に見えました。
城戸さんが久住くんをキープしとけよというシーンもまた!!城戸さん全然わかってないよ!笑
城戸さんもズルければ先生もズルいのです。この二人の付き合ってないからこその関係もめちゃくちゃいい…。インディゴ読まないと……。

まとめ

全体的に話もキャラも見せ方も、二人の真逆だからこそ合ったかんじも全部面白くて好きです。
笑えたりしんみりしたり共感したり萌えたり…。
個人的には先生のどうしようもないところが大好きでした。先生の人間性が面倒くさくて面白い。が追伸で成長を見せていて嬉しくなりました(◜ᴗ◝ )
久住くんも何だかんだで先生に優しくて、狭量なんて言われてましたけど(笑)そんな事あるはずがないわけで。いいことも悪いことも、喜んだり怒ったりしながらも受け止めてくれそうな久住くんがカッコよくて可愛くて好きです(◜ᴗ◝ )

今回出てきたスナックアケミは後書きによるとアケミちゃんという単行本とのクロスオーバーらしいですね!アケミちゃんの表紙が静雄でした。
今作で静雄は駆け落ちしたと書かれてあったのでアケミちゃん読んでた方はプラスで楽しさがあったのかもさしれないですね(◜ᴗ◝ )こちらも購入してるので今度読もう٩(◜ᴗ◝ )۶

先生が好みすぎるのと作品の雰囲気からドマラ版も見たい!!と思いFODに登録しまして。この記事更新したら見るんだ…と決めていたのでこれからドマラ見てきます!!

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この記事を書いた人
hibino

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